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2005.12.08

書店の敵だな

北陸3県「万引行脚」 漫画1600冊盗む

福井県で12月5日、書店でマンガ本を6冊盗んだ疑いで逮捕された男(31)が、富山、石川、福井の北陸3県を車で「万引き行脚」し、逮捕されるまでの約40日間で、40店から約1600冊(150万円相当)を盗んでいたことが分かりました。

男は調べに対し「金になる売れ筋のものを狙った」と供述しているそうで、シリーズの漫画本や「電車男」など人気の本を、ウエストポーチに入れて持ち去る手口で万引を繰り返し、売った金は生活費などに当てていたそうです。

以上、色々なニュースサイトで見かけたものを加筆修正しながら引用とさせて頂きました。

今日は書店員の立場から、意見させてもらいます。

僕はライトノベルの発注担当をしています。
狭い棚に日夜出版されるタイトルをどのようにして組み込んでいくか、本当に悩ましいものです。
それだけに本が売れると、とても嬉しい。
敢えて流行を無視し、自分好みのタイトルが売れると、これ以上嬉しいことは無いと思っています。

同じ波動を持ち、同じ共感を持ってくれるかもしれない。

なんて言うとちょっと大げさかもしれませんが、その棚は発注者の考えや個性を鏡のように映し出してしまうものです。

ただ、それだけに万引きは許せないものがある。
本と言うものは、1冊盗まれると同じタイトルを積まなければならないほどの損失が出ます。
一般の方は誤解されているようですが、書店は薄利多売の業界なのです。
本が高いのは、それだけ1冊に関わっている人が多い証拠なのかもしれません。

今回の容疑者は、40日間で1600冊万引きしたそうです。
単純計算で1日40冊です。
となると、低く見積もって1冊平均500円だとして、500[円]×40[冊]で2万円となります。
被害総額は150万程度だそうなので、売れ筋を万引きしていたのでしょう。

1日2万円の万引き。
これは書店にとって死活を分けるほどの金額です。
容疑者はウエストポーチを使っていたそうですが、きっと何往復もしたのか、それとも1日に何店も営業していたのでしょうか。

それを考えると滑稽にも思えますし、世の中が病んでいるとも思えてしまいます。
もっと、その行動力を生かして他のことをしようという気持ちは無かったのでしょうか。

容疑者は売れ筋の本を選んでいたそうですし、この間違った情熱のベクトルと確かな目をほかの事に傾ければ大成するかも知れません。

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Comments

ほんと同感です。
うちも新刊がぼちぼち消えたりしますが・・・気がつくたびにションボリです;;

世間的評価はたいしたことないけど、
自分が好きな本を平積みにして、それが売れたりするとうれしいですよね~

Posted by: かけるん | 2005.12.08 at 12:54

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