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2006.05.14

全体的に落ち着いてる。

積読戦線異状無し

タイトル:半分の月がのぼる空1(コミック)
原作:橋本紡
作画:B.たろう
キャラクターデザイン:山本ケイジ
初版:2006/3/15
オススメ度:4段

あらすじ:
風邪をこじらせてしまい入院する羽目になった戎崎祐一。
そこでわがままで、病弱、黒髪ロング、文学少女、パジャマ属性な少女の秋葉里香と出会う。

祐一は里香のことが気になりながらも、弱みを握られたり里香のワガママな性格に振り回されたりと報われない。

そんなある日、里香は自分の病気について語り始める……。

『わたし、たぶん死ぬの――』

 

感想:
ごめんなさい。
ネタバレ&コミック版『半分の月がのぼる空』が好きな人は見ないほうが良いかもしれない内容です……今のうちに謝っときます。

僕はこの小説版『半分の月がのぼる空』が大好きです。

ついに待望のビジュアル化なのですよ。

電撃文庫でシャナとの釣り目のツートップ(個人的に)の秋葉里香嬢と漫画で会える!

小説版の方はゆっくりとスローペースで読んでいる最中で、コミック版にも期待していたのですが……期待しすぎていたようです。過ぎたるは及ばざるが如し。

原作を小説に持っていると、どうしても読んだその人の想像力によって情景が神格化されてしまうということは往々にして良くあることです。

特にこの小説は詩的な表現を多く含んでいますので、たった一行だけでも人それぞれに想像していることには大きくぶれがあるかと。

宮沢賢治を読んだことがある人だとその症状は顕著に表れるのかもしれませんw

そんなわけで、この作画担当の方の柔らかいタッチはとても魅力的ですけど、登場人物の感情の起伏の表現がちょっと大人しすぎました。原チャリで駆け落ちまがいの逃避行をしているのに迫力無いし、プロレスシーンにも迫力無いし……。

フキダシを使わずに文字をそのまま書くのは感情を描くのには良いですけど、やりすぎるとデスノートを読んでいる感じがしてきました。小説を再現しようとしているのは分かるのですが……。

大人しいのは背景にも出ていまして、登場する背景を淡々と描いているだけ……屋上にシーツがあったり、木が生えていたりと……うーん、もうちょっとそれを使って独特の世界観を出して欲しかったというのはぼくのワガママです。

ただ、大事なシーンでは背景にCGを使っていまして、その場にいるような臨場感がありました。

……辛口な感想になってしまいましたが……それも愛ゆえにということで……原作が小説だと、小説で想像したこととブレがあるとどうしても評価が下がってしまうというのはコミック版の宿命だと思います。

がんばってください。

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