« BU・SHI・DO | Main | 経営者って言うのは伊達じゃないっすね »

2006.05.08

アナログなタッチと児童文学の相性の良さ

タイトル:テレパシー少女蘭2 ねらわれた街(後編)
著者:いーだ俊嗣(いーだすんじ)
原作:あさのあつこ
出版社:講談社(シリウス)
初出:2006/3/23
オススメ度:9段

あらすじ:
超能力を持つ中学生、磯崎蘭と名波翠。
2人は街を騒がせている奇怪な事件を裏で操る「仮面の敵」と対決する!
同じテレパシーを持つ「仮面の敵」との対決の結末とは!?
思春期の蘭の心の成長とテレパシーへの覚醒を描きながらも物語は山場へ!

感想:
この作品も2巻目です。
ぼくは原作を読んだこともないし、失礼ながら存在自体も知らなかったので、テレパシー少女蘭を手に取ったのは、古めかしくもどこか温かみのある表紙のおかげだったのかな、と思っています。

そんな無知なぼくでも、まんが版テレパシー少女蘭はとても楽しめました。
1巻目では中学生の女の子の心のうちが描かれていない、との指摘が多かったですけど、2巻目では内面を中心に描かれていまして、読みごたえがありました。

といってもそんなにドロドロした内容ではなくて、蘭の心の成長をストーリーに乗せていまして、凝ったコマ割もあって読後感はとても清々しかったです。

 

読みながら感じたのですが、キャラクターを縦に並べるとシリアスな雰囲気が出て、横に並べるとコミカルな雰囲気が出る……これはぼくが専門学校時代に学んだ(かじっただけ)映画の知識です。

この作者は、そういった基本的なことを踏まえて、ページ全体の明暗を使い分けることによって読者に雰囲気を伝えようとしているのではないかな、と。

独特のコマ割や効果音は読んでいてとても心地いいものがあります。
それがアナログなタッチと相まって、児童文学と見事なメディアミックスを果たしているのです。

しかしこの本を勧めるときに、連載されている雑誌を言っても誰もわからないというのは……。もっと広い層に受け入れられてもいい作品だと思うんだけどなあ……。

書評サイト
積読戦線異状無し

|

« BU・SHI・DO | Main | 経営者って言うのは伊達じゃないっすね »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/87590/9959981

Listed below are links to weblogs that reference アナログなタッチと児童文学の相性の良さ:

« BU・SHI・DO | Main | 経営者って言うのは伊達じゃないっすね »